映画「幸せの経済学」+ゲスト辻信一さん


みなさんはご自身の「豊かさ」をどんなものさしではかりますか?
















今回「幸せの経済学」の上映を行うことにしました。はじめてこの映画を見た時、ハッとしたり、パッと開けたり、なんだかすっきりしました。おすすめの映画です。今回は映画の上映とともに、文化人類学者の辻信一先生がお話に来てくれます。映画をみた後、自分の幸せについて、自分の暮らす町について・・・いろいろと心に浮かぶことがあると思います。1時間程の映画上映のあと、すこし休憩をはさんで、辻先生のナビゲートのもとに、いまこれからをどんな風に豊かに生きていこうか、と暮らし方をあらためて考える時間を持ちたいと思います。自分でしっくりくる暮らし方。そのヒントをもらいに、少しお時間をお使いいただくのもいい時間の使い方ではないでしょうか。

2011年7月10日(日)
開場13:30〜 上映14:00-15:10 トーク15:30-16:30
チケット:前売り¥2.000 / 当日券¥2,500(どちらも飲み物つき)
上映場所:SHOZO音楽室
予約方法:①電話(0287)64 4065
     ②メール news@shozo.co.jp 
       → お名前・連絡先・人数を送信ください
企画運営:マチカド文化部
メモ:・ご予約はお早めに!
   ・マイカップ、マイ水筒、歓迎です。

◯ 辻信一さんプロフィール
文化人類学者、ナマケモノ倶楽部世話人。明治学院大学教授。 「100万人のキャンドルナイト」呼びかけ人代表。数々のNGOやNPOに参加しながら、「スロ-」や「GNH」というコンセプトを軸に環境=文化運動を進める一方、社会的起業であるスロービジネスにも積極的にとりくむ。著書多数。
辻信一さんHP → http://www.sloth.gr.jp/tsuji/index.html

◯「幸せの経済学」あらすじ
 急速なスピードで世界的に広がった近代化の波は、30年前まで外国人立入禁止地域だったヒマラヤの辺境ラダックにも押し寄せていました。西欧の消費文化はあっという間に彼らの伝統的な生活スタイルを一変させ、自然との関わりを切り離し、人との繋がりを希薄化させることにより、彼らのアイデンティティーや伝統文化の誇りまでも奪っていきました。その証拠に、昔はいきいきと目を輝かせて暮らしていたラダックの人びとが、10年後には「(欧米文化に比べ)私たちは何も持っていない、貧しいんだ。支援が必要だ」と訴えるようになったのです。この映画では、消費文化に翻弄されるラダックの人びとの姿をもとに、世界中の環境活動家たちがグローバリゼーションの負の側面を指摘し、本当の豊かさとは何か、を説いていきます。

 監督のヘレナ・ノーバーグ・ホッジさんは、その解決の糸口として「グローバリゼーション」と対局にある「ローカリゼーション」を提案していきます。地域の力を取り戻すローカリゼーションの促進が、切り離されてしまった人と人、人と自然とのつながりを取り戻し、地域社会の絆を強めていく、と語ります。実際に世界では、「本当の豊かさ」を求め、持続可能で自立した暮らしを目指すコミュニティの構築が世界的に広がりつつあります。この映画の中では、日本の小川町での取り組みやキューバで起こったオイル・ピークについてのサステナブルソリューションについても取り上げています。行き過ぎたグローバル経済から脱却し、持続可能で幸せな暮らしをどう作っていくべきなのか。そのヒントは日本の伝統文化の中にもあるのではないでしょうか。彼女はその気づきを我々に与えてくれるでしょう。
幸せの経済学公式HP → http://www.shiawaseno.net/